人生のメモ

琴線に触れた小さなことを、文章に。

大切なのは「今」か「未来」か

人は、未来の利益よりも、目の前にある利益に飛びつきやすい。行動経済学などで言われるが、人は必ずしも合理的な選択をしない。例えば「今すぐ5万円もらえる」or「1年後に7万円もらえる」だと、前者を選ぶ人が多いとかいうやつだ。

優先するのは「今」か「未来」か

経済とは関係なくても、同じように「今を優先する」か「未来を優先する」かによって、人生は大きく変わる。僕らの生活において、そのバランスはすごく重要だ。

その時の感情や欲望に左右されずに選択すれば、大抵の物事はうまくいく。しかしそれが度を超えるとそれはそれで大変なことになる。

優先しすぎには注意

今この瞬間を優先しすぎる人は、犯罪に走る。今目の前にあるものが欲しいから盗んだり、目の前にあるおっぱいに触れたいから揉んだりする。未来のことなど考えない。これは相当ネジが外れてる場合だが、こういう人たちが日々のニュースで報道されている。

もう少しライトなものでは、「働きたくない」と言ってニートになる人もこの傾向が強い人だろう。本当は働いた方が良いのはわかっていても、今の気持ちを優先して仕事をしない。未来を想像しないようにしているのだ。これは人として気持ちはよくわかるのだが、後で困るのは自分である。

逆に、未来を優先しすぎる人は、自分を追い込む。今を犠牲にしてでも未来を大切にしようとする。今が耐えられないほど苦しくなっても頑張り続け、度を超えると限界を迎えて心をやられてしまう。結果として未来にも良くない影響を与えてしまう。

今と未来のバランスを

つまりは、「今」と「未来」のバランスをとってやる必要がある。身近な例では、「今日どこまで残業するか?」とか「どれだけ受験勉強するか?」なんてのも、そのバランスによって変わってくる。少しでもタスクを進めておくか、程々にして休むか。そのさじ加減は人によって違うが、未来を想像しながら、自分を追い込み過ぎない程度にしておく必要がある。

僕は今日も相変わらず、会社に行きたくない。今の気持ちを最優先すれば、今すぐ飛行機にでも乗ってハワイに行き、ワイキキビーチで海を眺めながら鼻歌でも歌って過ごすだろう。しかし現実は働かなければならない。今ハワイに行ったら困る未来が待っているからだ。

「今この瞬間だけを見て生きよう」のような言葉を聞くことがあるが、それは今の欲望に従って生きようという意味ではない。大抵の人は、未来を見据えて、今の気持ちをコントロールしながら過ごしている。そして今日も僕は、ハワイではなく、会社に行くのである。