人生のメモ

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一般人への取材は無償で当然?

サイバー攻撃の取材をしたいと言う報道関係の人たちが、報酬を払う気がないことに対して議論しているまとめを見つけた。

取材費を支払いたくない(自称)記者「では、あなたは他人の力を借りるときには金銭を支払うべきだと思っているのですか?」 - Togetterまとめ

無償で取材しようとする報道

答える側にメリットがないため、報道側が責められそうな話ではあるが、コメントを見ると「一般人の情報なので無償でも仕方ないのでは?」という意見が多く上がっている。

個人的には、お願いする側は、何らかの報酬は用意しておくべきだと思う。別にお金でなくても、よくある番組特製のグッズだとか、何かのチケットだとか、いくつか選択肢を用意して、取材を受ける人に選ばせてあげれば納得しやすいだろう。

一般人の情報はタダで当然?

しかし多くの人が「一般人だから無償でいいんじゃね?」と考えていることが、個人的には興味深い。みんな「一般人の情報には、お金を払うほどの価値はない」と考えているのである。

さらに、情報は新鮮であったり珍しかったりすると、多くの人が興味を持ってくれやすいものだが、今回のサイバー攻撃の情報は、まさにその新鮮かつ珍しい情報である。ネットで調べても、他の人に聞いても見つからない情報だ。

にも関わらず、一般人であるが故に、お金を払うほどの価値がないと思われている。これでは、僕ら一般人がいくら頑張ったところで、情報として価値をもたせるのは不可能になってしまう。特殊能力でも開花させれば別かも知れないが、それはもはや一般人ではない。

報酬があると偽造される

もう1つ、コメントの中で多かったものに、「取材にお金を払ったら偽造する人が出てくる」というものがあった。これも確かにそうだ。お金が絡んでくると、嘘をつく人はいる。嘘を見破る仕組みがあればよいのだが、それも難しいだろう。

今のWebも、広告収入というインセンティブを求めてブログやサイトを運営する人は多い。さすがに嘘をつく人は多くないと信じたいが、コピペを巧みに使って記事を量産するような人がいるのも事実であり、偽造と同じようなものだ。

一般人の情報に価値がないと思われているが故に、そうして広告に頼らざるを得ないという部分もあるかもしれない。僕自身も、嘘は書いていないが、日々のカフェ代ぐらいは広告で稼いでいるので何とも言えない。

一般人が、お金を払ってもらうには

先日も書いたが、僕はいつか「お金を払ってでも読みたいと思ってくれるもの」を書きたいと思っている。そういう意味では、「一般人」という枠組みでは難しいのだと痛感する。

「こいつは一般人とは違うな」と思わせる何か。個人をアピールするにも様々なジャンルがあると思うが、どうやって自分がそれを出していくか見極めることが第一なのだろう。