人生のメモ

琴線に触れた小さなことを、文章に。

日経ビジネスオンラインの釣りタイトルを見て

トヨタがAIによる自動運転で、NVIDIAという半導体メーカーと提携した。NVIDIAは半導体メーカーとしては世界的に有名であり、最近は様々な場面で名前が挙がっている会社だ。

日経ビジネスオンラインの釣りタイトル

日経ビジネスオンラインがこの提携をニュースにしたのだが、その記事のタイトルは「トヨタが頼った謎のAI半導体メーカー」であった。

詳報:トヨタが頼った謎のAI半導体メーカー:日経ビジネスオンライン

NVIDIA広報「釣りタイトルだけど...」 日経ビジネスに"謎の半導体メーカー"と扱われた件でコメント

記者はこの会社のことを十分に知っていたにも関わらず、このような表現を使ったという。いわゆる釣りタイトルである。悪意は感じられないが、技術に敏感な人やNVIDIA側からすれば違和感を覚えるところだ。

目を引くタイトルを付ける常識

僕がブログを書く上ではあまり気にしないが、「目を引くタイトルをつける」というのはインターネットでは基本になっている。新聞とは違い、ネットではリンクを選択されて、記事が表示されないと読んでもらえないし、シェアもされないからだ。

上で挙げた例はまだマシだが、明らかに嘘っぽいタイトルもよく見かける。ジャンルによっては、広告収入狙いの記事もひと目でわかる。そのような記事に出会うと、これだからインターネットはうさんくさく見えちゃうんだよなぁ…と思わざるを得ない。

ルール内であれば何をしてもいいだろう、と言われると確かにそうなのだが、このような釣りタイトルは、人として「これはしない方がいい」という分類に入るのではないだろうか。

記事の中身の素晴らしさの判定は難しいのか

とは言えその線引きは人によるだろうし、利益を求める人間がそういう選択をしてしまうのは、致し方ないとも言える。そういう意味では、わざわざ釣りタイトルを付けたくなるような仕組みがよくないのだろう。

タイトルをクリックして中身を読んだときに、「騙された」と思ったのか「素晴らしい内容だった」と思ったのかがわからない以上、それは避けられないのかもしれない。しかしこのままではずっとこんな状態が続くことになる。

Googleが長年かけても今の状態なのだから、相当難しい問題なのだろう。しかし人間と同じ常識を持ったAIが、「この記事はうさんくさいな」なんて考えられるようになったら解決されていくはずである。そろそろそんな時代が来ることを祈るばかりだ。