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VTuberが人気になる方法を考えてみた

「VTuber」をご存知だろうか。「バーチャルYoutuber」、言わばリアルの人間ではなく仮想(バーチャル)のアバターを用いた動画を、YouTubeで配信する人たちである。例えば「キズナアイ」というVTuberはメディアでも露出が増えてきているので、見たことがある人もいるだろう。

先日観たレディ・プレイヤー1という大作映画では、2045年に全世界の人々が、仮想のアバターを使って仮想空間を生きていた。現実的には映画と多少の違いはあれど、今後僕らは仮想空間で生きる時間が間違いなく増えていく。そんな未来に先駆けて、VTuberが人気になる方法を真剣に考えてみる。

VTuberが流行りだしたきっかけ

まずは、VTuberが生まれ、流行りだしたきっかけから追ってみる。そこから、人々は何を求めてVTuberという存在に魅せられだしたのかを考えてみよう。

VTuberの先駆者と言われるキズナアイが最初に動画を投稿したのは2016年12月1日。ずいぶん前だが、流行りだしたのはせいぜい2017年後半ぐらいからだろう。その盛り上がりには、何かきっかけがあると思われる。

と思い調べだしたところで、広い世の中、似たようなことを考える人はいるものだ。このサイトで考察してくれていた。

2017年12月、バーチャルYoutuberはなぜ・どのように流行ったのか? | 文脈をつなぐ

どうやらVTuberの人気は、2017年12月から伸びだしたようである。理由は、「ニコニコ動画のあるカテゴリで話題になったから」とのこと。しかしこの事実からは、人々が何を求めてVTuberに食いついたのかはわからなかった。

もしかすると、昨年後半に動画のクオリティが上がったのか?と思い、初回のキズナアイの動画を見てみたが、特にクオリティも方向性も変わっていないように感じた。

つまり、上の事実以上のことはなく、単純に動画が増えて多くの人の目に触れ、拡散力が上がった結果だと思われる。要は、人々はVTuberの存在を知らなかっただけで、VTuberは最初から人々を引き付ける魅力を持っていたのだろう。

VTuberとYoutuber

ではその魅力とは何か?Youtuberとの繋がりから考えてみる。VTuberのやっていることは、Youtuberのそれと非常に似ている。人間のように喋り、人間のできることをする。Youtuberと違うのは、映し出されているキャラや空間が仮想であることぐらいである。

Youtuberが流行った背景には、何よりスマホ・高速回線の普及がある。それにより個人が動画を発信し、誰もが気軽に閲覧し拡散できる環境を手にしたことで、動画というコンテンツが一気に身近になっていった。

ただ、内容はというと、いい年した大人が調子に乗って遊んでいるものが多い。テレビ番組だったらチャンネルを変えたくなるレベルだ。Youtuberがこれほど人気なのは、テレビにはない(周りからの指示や、組織的な制約のない)「リアルさ・親近感」が大きい。それについては、特にこの記事の内容がわかりやすいと思う。

YouTubeで芸能人がバズらない「本質的理由」 | ゆうこす流SNSの新常識 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

Youtuberの特徴として「普通の人が真似出来ないことをする」というイメージが強いが、本質としては、それを組織ではなく個人でやることに大きな意味があるのだ。配信者のリアルを身近に感じられることこそが、Youtuberの魅力なのである。

VTuberの人気を上げるには

そして、そのYoutuber自身を仮想化したものがVTuberだ。仮想化しても、その魅力は変わらない。あたかも人間のように振る舞うキャラクターであれば、Youtuberと同じ理由で、自ずと人気は出るだろう。見た目の可愛い/カッコいいキャラクターであれば尚更である。

では、VTuberがより人気を獲得するにはどうすればよいのか?ここからは考えなので賛否両論あるかもしれないが僕の思いを書いてみる。

何よりも、リアルな人間らしさ

基本は、上で書いた「リアルさ・親近感」をしっかり感じさせることである。ここだけはブレないようにしたい。例えば、「普段は言わないような本音を言う」とか「ちょっとした弱音を吐く」といったような人間らしい一面をたまに出すと良い。生活感の見える空間描写なども効果的だと思う。人間が持つ感情や生活、経験などを垣間見せるのだ。

また、動きや表現が不自然だったり、キャラクターの見た目と声が合っていなかったりして人間らしさを感じにくくなるのは要注意だ。あくまで視聴者は仮想アバターのキャラクターを見ているのであり、「裏にいる人間」を感じさせた時点でつまらないものになる。仮想空間では何でもできるため、いろいろ手を加えがちだが、それによって視聴者に違和感を感じさせないように気をつけたい。

※キズナアイがテレビで冠番組を持ったのは、個人的にはあまり良くないと思っている。テレビはどうしてもテレビ局側の意思が影響したり、彼らとの関係性を考えた行動をしているように(実際は違うとしても)見えてしまうからだ。

リアルタイム性の向上

昨今、様々なものがデータで残り、いつでもどこでも見れるようになったことで、リアルタイム性(その場でしか感じられないもの)への価値は高まっている。動画も、リアルタイムで受けたコメントに対して反応するようなイベントを作ると良いだろう。アドリブ力が試されるが、上手くやれば他者に真似されにくい大きな強みになる。場所としては今はSHOWROOMが鉄板だろう。

それが難しければ、少なくとも視聴者からの意見に対するフィードバックを早くすることだろうか。視聴者コメントから提案を汲み取ったり、SNSなどで素早くやりとりできると、より人間味が出るし親近感も湧く。身近な最新ニュースや最新コンテンツを話題にするのも身近に感じられて良いかもしれない。

カテゴリ単位での特化

これからの時代、強制的に皆が同じものを見る形態は古くなる。本当はAIでも使って個人単位で動画内容をカスタマイズしたいところだが、AIもまだそこまで賢くないので、まずは得意分野に特化させると良いだろう。VTuberをカテゴリごとに用意するイメージだ。例えば美女姉妹VTuberを作ってそれぞれで趣味が違うなんていう設定も面白いかも。

今はまだ、先駆者たちが探り探りでVTuberを作っているのでどれも似たような内容になっている。これからは今のYouTubeのように、あらゆる人が自分の好みに合わせてカテゴリを選べるようになっていくだろう。個人的には教育・学習分野が狙い目だと思う。例えば池上彰さんが真面目に政治の話をしていても面白みがなくて見ないが、可愛いVTuberがユーモア交えて説明していたら見るという人は多いだろう。

VRを使ったコミュニケーション

VRデバイスは現時点では普及段階だが、そのうち全員が持つようになる。そうなったときに、「VTuberと話してみたい」という感情が生まれるのは間違いない。リアルのアイドルとは違い、リスクなしかつ場所を気にせず会話ができるので障壁が低い。既にVRアバター同士で会話できるサービスもあるので、その気になればできるだろう。しかし、声優は1人なので対応は困難だ。

そのため、VTuberが自動でVRで会話する準備を整えておくと良い。様々な質問に対して、予め回答を準備しておけば、声優がリアルタイムで対応しなくても会話しているように見せかけられる。ある程度のデータ収集は必要だと思うが、データが溜まれば実現できるはずだ。女子高生りんながLINEでそれっぽく会話しているように(そんなに精度高くないけど)。最初はテンプレ以外答えられないよ、という設定にするところからだろう。

おわりに

つい熱がこもって長々と書いてしまったが、VTuberやVRの未来はこれからである。例えば「ブログ」は以前、サーバやHTMLなどの知識がある人だけが運営できたが、今や便利なサービスがたくさんあり、誰でも運営できてしまう。

「VTuber」も、今はUnityや3Dモデリングなどの知識を持つ人が強いが、誰でも使える便利なサービスが増えてきた。いずれ多くの人が簡単に仮想アバターを使い出し、群雄割拠の状態になるだろう。

一度人気になったVTuberは、拡散の連鎖によりますます人気になっていく。この記事を読んだ人が、彼らに負けない人気のあるVTuberを作り出し、どんどん活躍してくれることを願う。