人生のメモ

琴線に触れた小さなことを、文章に。

他人の恋路は面白い

Twitterを眺めていると「ブログのアクセス数を上げたいなら、個人の日記なんて書くな」といったアドバイスをするツイートが目についた。確かにこれは一理ある。個人の日記なんかより、最新ニュースや役立ち記事なんかを書いたほうが多くの人が興味を持ってくれるだろう。

それでも僕は言いたい。ブロガーはもっともっと個人を出していいんじゃないかと。それこそが個人ブロガーの強みなんじゃないのかと。

知らないおっさんの切ない恋路

この2つのエントリーを読んでみてほしい。

弁当おっさんが恋をした
弁当おっさんの恋のその後

読んでみてどう思っただろうか。人によって感想は様々だろう。投稿されているコメントには、応援や励ましもあればバカにするコメントもある。その数、合計1000以上だ。

正直言ってこの内容に対しネガティブなコメントを書き込む人の神経がわからないが、少なくとも彼らの心に「コメントしたい」と思わせるほどの揺さぶりを与えたのは事実である。

僕はこの2記事にいい意味で心揺さぶられた。ほんの数分ではあるが、35歳のおっさんの恋路に夢中になった。ドラマや映画にはない、リアルな人生がそこにはあるということが、感動を誘うのかもしれない。

心揺さぶる日記はある

普通は個人の日記をただ読まされても、大抵は面白くないだろう。しかし、このように感動を与えるものもあるのだ。読ませるような書き方になっているから、というのもあるだろうし、人間共通のテーマである「恋愛」を描いているから、というのも理由の1つだろう。

つまりは書き方や内容次第で、日記も十分に面白くなる。「個人の日記はつまらない」と一括りにしてしまうのはあまりに雑ではないだろうか。現状、日記では検索からのアクセス数が見込めないのは事実だろうし、アフィリエイトで儲けているブロガーにとっては日記など切り捨てるジャンルだろう。

それでも僕は、それぞれの人生で日々起きているドラマが伝わるような日記を読みたい。誰かの人生が、他人の心を揺さぶることができるって、なんか素敵だなと思うのだ。身バレは気になるかもしれないけれど。